(今のところ)どこよりも詳しいSnoppa Vmate解説 <テスト編>

さて、起動したところで。まずはファームウェアをアップデートしておこう。
私のところに届いたものは、バージョンが2.0.2.7だった。これで以下の不具合があった。

  1. H264より高品質なH265対応をうたっていたが、動画の設定になし
  2. 動画モードで、音声なししか選べず、MonoとStereoはグレーアウトして選択できず
  3. パノラマ写真を撮ってもVmate本体には保存されない。スマホアプリを起動した状態で撮影するとスマホ側に保存される

私の場合、2月7日に新バージョン2.0.2.9(6日公開らしい)が降って来ていた。アップデートしたところ、1の問題は解消していたが、2と3は依然として解決していない。Indiegogoのページでも、バグや問題があればdebug@snoppa.comに送るよう勧めているので、2と3について7日に送信しておいた。

バージョンアップの仕方

  1. スマホアプリで接続。歯車マークの設定へ
  2. 下にスワイプするとファームウェアのセクションがある
  3. 新たなファームウェアがあるとタップ可能になる
  4. タップするとアップデートが始まる。ファームウェアのダウンロードは、スマホ経由で行なっているため、ダウンロード&アップデート中はスマホとの接続を切らさないようにすること。もちろんVmate本体の電源も切らないこと。
  5. 正常に終われば何事もなく再起動する。

さて撮影

Vmateでは、写真、動画、パノラマ写真、タイムラプスを撮影することができる。Vmate本体には電源ボタン以外のボタンはないので、撮影モードの変更は手元の小さな画面(もしくはアプリ上)で行う。

基本操作方法

  • 画面左から右へスワイプ = 撮影モード切り替え
  • 画面下から上へスワイプ = その撮影モードでの設定画面。たとえば写真なら「JPG」などと出てくるので、タップすると別オプションを選べるようになる。画面を抜けるには上からスワイプ
  • 画面上から下へスワイプ = ジンバルの追従モードの選択。Full Follow, Fast Pan Tilt, Fast Follow, Pan Follow, Fast Pan, Lock Modeが選べる。
  • カメラの操作は以下の通り:
    • 画面右側で真ん中を押しながら上下 = カメラが上下に動く
    • 画面下部で真ん中を押しながら左右 = カメラが左右に動く
    • ちなみにスマホアプリでは十字カーソルがあるので斜めにも動かせる
  • 画面右下の雲のようなアイコンを押すと、撮影した画像や動画を再生できる

では撮って見る。写真から。

16:9で撮って出し

まずは手近なものを。トーマスの首付近の細かなほこりまでなんとか描写できているので解像度としては十分だが、絞り値が開放になるためか被写界深度は浅くトーマス後部はもうピントが合っていない。それに、下のマットは黄緑色なのだが黄色かぶりがひどい。

4:3で撮影、撮って出し

こちらは遠景。これもなんだかセピアっぽく黄色がかぶっている。このサイズとしては精細感は許容範囲だが、この色の再現性はひどい。

Vmateで撮った夜の高層マンション。16:9撮って出し

こちらは夜景。がんばっている方だとは思うが、やはりこうして見ると黄色要素が多すぎの感がある。

動画は2月9日アップ。

逆行条件下。やはり黄色がひどい

タイムラプスはこちら。

タイムラプス作例

寒さ厳しき折、じっと立って撮影するのは無理なので、逆にバスに乗ってこちらが動いて撮影したもの。0.5秒ずつ。設定で希望する動画の長さを選べば、勝手に撮影して終了してくれるが、この作例はそれに気づく前に撮ったもの。

これまで報告されている/Snoppa側が認識している問題点

Indiegogoのページですら、Snoppaが「この種のガジェットはアップデートで問題を解決していくもの」と書いている通り、バグらしきもの、それに不具合報告もちらほら出ている。以下にまとめる。

深刻度大:

  • ファームウェアをアップデートすると、Snoppaロゴで止まってしまう = 文鎮化の恐れ。
    • Snoppa:まずスマホアプリをいったんアンインストールし、再インストール、それからVmateと再度接続し、ファームウェアアップデートを試すように
    • それでもだめならSnoppaは返送/返金で対応するとのメールを送っているようだが、新型コロナウイルスの拡大で対応はかなり遅れるとみたほうがいいだろう。
    • ちなみにVmateのリセットは、電源ボタンを10秒長押し
  • Vmateはレンズ部分を90度回転させて縦動画も撮れる仕様だが、回転させてもぐらぐらしているものがある

深刻度中:

  • SDカードが認識されない = スロットや端子の異常なら深刻。ただしSnoppaはUHS-3対応かつ64GB以上のものを推奨しており、よくあるUHS-1は推奨していない。ちなみに私はSamsungのUHS-1、64GBで認識している

深刻度小:ファームウェアアップデートや他ソフトを使えばなんとかなる可能性あり

  • オートフォーカスがバカ = Vmateでは希望の部分を2秒タップすればその場所に焦点が合うがそれにしてもおバカ
  • 露出もおバカ
  • 電源オンのまま充電すると画面が白っぽくなる
  • 録画時にノイズが入る
    • 以上4点は、2.0.2.9ファームウェアで改善したという。が、4点目については、私は録音についてモノ、ステレオを選べないため(しかし録画に音は入っている)、よくわからない
  • 録画できない = VmateがSDカードを認識していない可能性あり
  • 録画をストップできない = きちんとSDカードを認識していない可能性。この点はファームウェアアップデートで解消見込みありとのこと
  • 露出・色温度の異常 = ファームウェアアップデートで解消見通しとのこと

Be Patient…

よく言われることだが、クラウドファンディングはショッピングサイトではない。出資したからといって必ず期日通りに商品が届くとは限らないし、届いても完全なものであるとも限らない。この新型コロナウイルスが猛威を振るう中、Snoppaはそれでも何とかオペレーションしようとしている。

もちろん、出資したのに、しかも他の出資者が商品を受け取っているのに、自分のところに届いていない時の焦りは、私も何回も経験してきたし、十分わかる。それでももう一度、落ち着いて。商品が届かないクラウドファンディングが多い中、受け取っている人がいるということは生産され、出荷されているという確証でもある。もう少し待とう。そのころには、先着陣が人柱となってテストし、不具合を出し切ってそれらを解消したバージョンが届く可能性も高まっているはず。

何度でもいおう。中国は今、普通の状態ではない。しかも終息がいつかも見えない。Snoppaのみならず配送業者も、組み立て業者も、部品業者も、すべてその影響を被っている。

ちなみに私のIndiegogo初出資は、GPD Pocket。その「初めての相手」で、かなり痛い目に遭っている。

GPDとのやりとりログ

到着し、動けば、小型で持ち歩きに不便しないかわいいやつです。Vmate、追加情報があればまた更新します。

Vmate 擬似Timelapse

3件のコメント

  1. Ryugoさま
    訪問ありがとうございます。動画も拝見しました。
    ジンバルカメラですから、動いて撮るのが本来ですね。私は止まって撮った動画だけだったので、参考になりました。
    また何かあればアップデートしますね。

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