炎天下のツールスレン

カンボジアの首都プノンペン。東側を流れるメコン川と、西側にある空港に挟まれた市街地。その一角のごくありふれた街角に、ツールスレン(Tuol Sleng)は残されている。 1970年代後半、クメール・ルージュ(ポル・ポト派...

紋切り型報道の陥穽

ミャンマー軍とコーカン族反政府勢力との武力衝突は依然続いている。これまでは中国の関与が疑われる程度だったが、一歩踏み込んだ事態が3月8日に起きた。 ミャンマー武力衝突で中国側に着弾(共同通信、2015年3月10日) 日本...

Neglected ongoing stories

もしかすると今後、ニュースに頻出する地名となるかもしれないレットパダン(Letpadan)。ミャンマーのヤンゴン北西約130キロにある小さな町だ。ここからニュースを報じた日本メディアはまだないようだが、海外メディアは精力...

新聞の度量

アメリカなどの新聞では、「Op&Ed」と呼ばれるページがある。Opinion & Editorial、つまり日本で言えば社説・解説のページに近いが、Op&Edの品質を誇っている新聞の多くは、優秀な...

毎日新聞の矜持

バングラデシュでバングラ系アメリカ人ブロガーが殺害された。「Atheist」(無神論)を自称していたため、過激派イスラム教徒からmachete(ナタのような山刀)で襲撃された。 Bangladesh’s Charlie ...

権力者のmouthpiece

メディアが最も醜悪である瞬間、それは誤報をした時でも失敗をした時でもない。権力を監視するという使命を忘れて権力者のmouthpieceになってしまった時であり、権力者のmouthpieceであることを存在理由とする時だ。...

取材すべきもの

以前書いた通り、ミャンマーの学生らが新教育法に反対して行進を行っている。それを取材していたスペインの30歳代のフリー・フォトジャーナリスト2人が国外追放された。 Foreign Journalists Deported ...