写真を撮るといえばすっかりスマホになっている今、それ以外に用途があるとすると、もっと高画質で撮る一眼か、もしくはスマホが使えないシチュエーションでも使えるアクションカムかということになる。
アクションカムの先駆者はGoProで、その最新機種がGoPro HERO7 Black。まあ「イッテQ」なんかで過酷な取材をする芸人が身につけているマッチ箱みたいなカメラといえば分かりやすいか。
で、それを追撃するのが、ドローンで有名なDJIが5月半ばに出したOsmo Action。
アクションカムでは圧倒的なブランド力を持つGoProに、DJIが満を持して放った刺客という構図。Osmo Actionは、HDRビデオ録画や 広角画像に起きる周辺部のゆがみ補正など、
HERO7にできない点を盛り込んで50ドルほど安く発売した。つまり老舗のGoProに、新興DJIが真っ向勝負をかけてきたという構図になっていた。
ところがそのDJIがもう追われる立場になった。
2社ほどブランド力はないものの、アクションカムを作ってきたMokacamが新たにAlpha3/同Proを発表、Indiegogoでキャンペーンを始めた。
自撮り用モニタを前面に用意したOsmo Actionに対し、Alpha3では、背面の画面がほぼ180度開くことで、自撮り用途を満たすようにした。一方のProにはその機構はない代わり、単体で防水3mに対応する。この点はOsmo Actionの11m、HERO7の10mにはいずれにせよ及んでいない。
しかし、HERO7キラーのOsmo Actionを倒しにかかるAlpha3は、光量が少ない場合に強さを見せるDOL HDRを搭載したほか、HERO7にできてOsmo ActionではできないRAW撮影、4K@30fpsでの手振れ防止(HERO7は対応)、画角166度(Osmo Actionは145度)、ISO6400まで(同じく3200まで)、MicroSDで512GBまで対応(同じく256GBまで)、2.35インチと少し大きめのメインスクリーン(同じく2.25インチ) 、microHDMIポート(HERO7は対応)など、Osmo Actionのネガをほとんど消して、そして出資額がFlipで169ドル、Proで149ドル。
比較表にはないが、まったく異質なOsmo Pocketとの間で悩みつつも、外で撮影することが多いことを考えて、初めてとなるアクションカムとして出資することにした。Alpha3 Flipに加え、防水ケースや予備バッテリー、各種アダプタをパッケージにした「Flip Bundle-Super Early Bird」(199ドル)には、特別な オファーがあって10ドル引きで189ドル。全世界向けに配送料無料。すでに目標額の400%を超えており、しかも発送は今年8月。遅い夏休みには間に合いそうだ。
出資するにあたり、ちょっと意外だったのは以下の2点。
まず、本体カラー。本当はProの黒がよかったのだけれど、それはなさそうだったので仕方なくページにあるグレーを受け入れようと思っていたら、出資の手続きを進める中で、色の選択ができ、Blackもあった。ただ、それがProのような配色・色合いなのか不明のまま。
もう一つは、ページは米ドルで表記されているが、実際には香港ドルでのやりとりとなり、私の場合は1484HKドルだった。
このところOsmo Actionに心動かされていたが、ここは一発、あたらしモノに行ってみようと思います。アマゾンで HERO7が47,450円、Osmo Actionが44,820円なので、ほぼその半額ですから。
<2020年6月11日追記>
6月10日に突然、荷物が到着。忙しくて開封はしていないので、それは後程。新型コロナを考慮してもあまりに遅れた発送について、Indiegogo上では「詐欺だ」「信じられない」などの非難が飛び交っていたが、コメントを見る限り、続々と届いているようだ。
2日前のUpdateで、Contribution番号別の発送状況がアップされている。私のもあったが、トラッキングリンクは404エラー。ま、もう届いたからいいのだけれど。
とはいえ、GPD Pocketの時のように不良品をつかまされてさんざんな目に遭うという恐れがないとも限らない。まずは開封せねば。
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