GPD Pocketとうり二つのUMPC(Ultra Mobile PC)が中華PC販売サイトgeekbuyingでプリセールを始めた。ブランド名が「One Netbook」、機種名が「One Mix」というが、ざっと探しても製造メーカーなどに関する情報が見つからない。
ぱっと見、「Pocketの金型などを流用して、Pocketの開発段階で要望が多かった点を盛り込んだ中華的によくある2匹目のドジョウ狙い」にも見えるが、さてどうだろう。
う~む、GPD Pocketですなー。
この画像だけで違いが分かるといえば、
- キーボードのポインターがPocketの「スペースとクリックボタンの間」ではなく、一段上、しかも「VB間」ではなく右に1列ずれて「BN間」になっている
- ポインターはしかも四角。もしかしてタッチ式?
- 右Alt、右Ctrlがつぶされ、その分、スペースバーが左右とも大きくなっている
ぐらいで、逆に、
- Aキー左のCapsキー
- 妙な所に落ちている「:;」キーと「”」キー
- Delキーが大きく、その上にBackspaceキーがある
- 電源キーが最上部右端
など、変態度で言えばそっくりともいえる。なので、比較表を作ってみた。色を変えてあるのが違う部分。
GPD Pocket | One Netbook One Mix | |
サイズ | 18.0 x 10.6 x 1.85 cm | 18.2 x 11.0 x 1.7 cm |
外部端子 | USB3.0、MicroHDMI、Type-C、3.5mm jack | USB3.0、Type-C、MicroHDMI、MicroUSB、MicroSD、3.5mm jack |
CPU | Atom Z8750 | Atom Z8350 |
RAM | 8GB | 8GB |
ROM | 128GB、eMMC | 128GB、eMMC |
画面 | 7インチ、1920 x 1200 | 7インチ、1920 x 1200 |
画面の開度 | 165度 | ほぼ360度 |
バッテリー | 7000mAh | 6500mAh |
OS | Windows 10 Home、Linux | Windows 10 Home |
重さ | 480g | 515g |
色 | 銀 | 銀のほか、ゴールド、ピンク |
キーボード | 変態、スペースの間にポインター | 変態、BNHの間にポインター。バックライトつき |
その他 | OSはLinuxも | 画面が360度回転のYogaスタイルも可。スタイラスペン付属 |
当初価格 | 399ドル | 583.99ドル(459.99ドル) |
この端末の大きなウリは、
といった点か。
逆に、
- CPUが下位(性能比較はこちらで)
- 25g重い
- バッテリーが500mAh少ない
- presale価格で60ドル(約6600円)高い
といった点はPocketに及ばない。
利点としているYogaスタイルも、下の画像のようにして遊ぶなら使い道はあるかもしれないと一瞬思ったが、しかしGPD Pocketと筐体が同様なら、下部にはRがあって、厚みが公称の1.7cm+液晶部分の厚み(Pocketなら7ミリぐらい)あるから、結構な厚ぼったさになる。
こちらのサイトでは「GPD Pocketを超えるUMPC登場!」とされているが、こんな狭い画面でお絵かきするとか、バックライトがどうしても必要な環境にいるとか、カラーバリエーションでピンクがどうしてもほしいとか、そうでもない限り、「超えた」というより亜種が出た、といったぐらいが正しい気がする。
むしろCPUが「Win 2」のCore m3-7Y30以上になるとか、キーボードやポインターがもっと「普通」になるとか、大幅に薄くなるとかすれば話は別だろうけど。
もしくは、それだったらSnapdragon 835を積んで、8インチAMOLEDで、LTEを載せ、1万mAhのバッテリーを備えたWindows10端末「KS-PRO」の方が、おいしそうな匂いがする。出資集め、再開しないかな。
とはいえ、One Mixの方が魅力的と思う人もいるだろう。UMPC界隈がさらににぎやかになってきたとすれば、また違う端末も出てくるだろうからそれはそれで楽しみになことでもある。
ちなみに、こちら方面に詳しいとんちき録さんは、発売を疑問視されています。
Source:geekbuying.comの販売ページ(直リンク、アフィリエイトなし)
(初出で商品名を「Notebook」としていました。「Netbook」でした)
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