Indiegogoで出資していたコンパクトスキャナー、Shine Ultraが8月10日に到着した。出資のいきさつはこちらで。当初の2月予定がコロナ騒動などで遅れ、しかも発送がなぜかアメリカなど優先だったため、出資が比較的早かったにも関わらず第3陣ぐらいとなった。
開封の儀
日本円で1万円強と価格は安かったが、外装はそこそこしっかりしている。箱のつぶれなどもなし。
ぱかっと開けると、硬めの発泡スチロールの緩衝材があり、その下に説明書とCD-ROM(!)、そして本体などが入っている。このご時世、CD-ROMが入っている製品は久々に見た気がする。
ケースに入っていたのは、右上から時計回りに、Shine Ultra本体、マニュアル+CD-ROM、下敷き、スキャン時に使う部分手袋、USBケーブル、フットスイッチ。
試用
さて、さっそく使ってみよう。そう思ってマニュアルを見てみると、何やらごちゃごちゃ書いてある。どうやら複数のモデルを一緒に記述しているらしく、前半部分はそれらの違いについて書いてあるのみ。紛らわしい。
中盤以降にやっと「マニュアル」が現れるが、それすら分かりづらいので、以下に日本語で。
1)マット(黒いゴム製下敷き)のくぼみと、Shine Ultraの台座を合わせて設置。
2)PCとShine UltraをUSBケーブルでつなぐ。ここでまた驚きは、その端子。
Type-Aと、なんといまさらながらのType-B。Shine Ultra側がB、PC側がAとなる。現在のMain機が、MacBook Pro 13 (2016)なので、Type-Cしかない。一応、ハブはあるがテストでそこまで広げるのもなんだかな~。
そこで、能力不足は知りつつ、GPD Pocketに登場願う。
3)ソフトウェアのインストール。MacBook ProもGPD Pocketも光学ドライブはない。添付のCD-ROMを見られないから、Shine Ultraのサイトに行って、必要なソフトをダウンロード。直接リンクはこちら。その際、製品のシリアルコードを聞かれる。箱の裏にあり。
4)USB接続した時点で、ライトなどはついている。PC上でスキャンソフトを立ち上げる。ちなみに日本語対応している。翻訳もまとも。右側のカラーモードや、ページ処理方法を選び、右下の黒いボタンを押すとプレビューになる。再度押すとスキャン。
あとは保存したり、OCRしたり。
出資の段階ではっきりわからなかったのは、このOCRが日本語に対応しているかどうか。きちんとした文書でやるべきだが、手近にあった江東区報でやってみたのが以下。
若干分かりづらいが、「区報」の右側、区役所の住所の後半とその次の行は化けている。
でもまあ、ここまで日本語を読めればOCRとしては上等な部類かもしれない。
ちなみに、英語ならどうなるかを、Shine Ultraのマニュアルをスキャンしてみた。
こちらはかなり優秀というか、パーフェクト。写真は眠いが、それはOCRの用途ではないので。
ちょっと試用しただけでまだフル使用には程遠いが、かなり使える気がしている。
それもそのはず、製造元のCzur(シーザーと読むらしい)は、日本に総販売代理店を持ち、アマゾンなどでもドキュメントスキャナーを数機種売っているメーカー。たとえばこんなの↓。その最も軽量で最も新しい機種がShine Ultraということ。
余談…
本体がコンパクトであるものの、スキャンするためにマットを広げる面積と、PCを置く面積とを考えると、そこそこのエリアが必要になる。ざっと見、ダイニングテーブルぐらい。
そして非力なGPD Pocketでスキャンすると、1枚あたり45秒ほどかかる。従って、IndiegogoのShine Ultraのページで紹介されているような、フットペダルを使いつつ本を軽快にめくっていくような作業のためには、PC側のスペックもそこそこ要求されるはず。
時間を見つけて、ハブ経由でMacBook Proにつないで、どこまでスピードが出てみるかやってみるつもり。
ちなみに本体で一番かわいい感じがしたのが、この部分でした。