LINE、ミャンマーで仁義なき戦い

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日本のスマホ利用者ならおそらくほとんどの人が使っているLINE。タイなどでもほぼデファクトとなっている。そして今年、フロンティアであるミャンマーに進出した。

LINE Corp optimistic about Myanmar market(Myanmar Eleven、2015年4月16日)

記事では、

Hwang added that LINE would focus on localised strategy and will carefully select services and features that are suitable for local people such as localised stickers by using Myanmar word “Mingalaba”.

ざっくり訳:(LINEの現地責任者によると)LINEはローカライズ戦略に注力し、ミャンマーのユーザに最適なサービスや特徴を慎重に選びながら事業を進めるという。そうした中には、ミャンマー語の「ミンガラバ(こんにちは)」を使ったスタンプなどがある。

と、まあ全体のトーンとしては割と好意的に書かれている。

他方、LINEがミャンマー市場に参入した時のこちらの記事、

チャットアプリのLINE、正式サービス開始(NNA、2015年3月16日)

には、「ミャンマーでは同種のアプリ、バイバー(Viber)が人気で、昨年8月に登録者が500万人に達した」との記述がある。Viberは韓国などで人気のチャット・無料電話アプリで、2014年に楽天が買収した。

1台のスマホに、同じ機能のアプリはふつう、何個も入れない。また、コミュニケーションアプリは、周りで使っている人が多いものが対数的に利用者を増やすため、1強になりやすい。つまりLINEはかなり後発の立場で市場参入し、最初から苦しい戦いを強いられることになる。

対抗するための秘策が「ローカライズ」だけではかなり心もとない。日本で生まれ、日本では圧倒的なLINEが、同じ日本系のViberを凌駕するのか。成長市場での仁義なき戦いが始まっている。

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