GPD PocketのIndiegogo組にはおなじみのWade氏が昨日、GPD Pocket2について詳細を明らかにした。
海外Blogなどで紹介されているそのスペックは以下の通り。
- 画面サイズは7インチ、解像度は1920 x 1200(Pocketと変わらず)
- CPUはCore M3-7Y30 Kaby lake (WIN2と同じ)
- RAMは4か8GB(Pocketは8)
- ROMは128GB、eMMC(Pocketと同じ)
- トラックポインタなし。タッチペンに対応(付属
ではない感じするとのこと。専用レザーケースも付く) - MacBook Pro風のタッチバー
- USB3.0 Aが2つ(Pocketは1つ)
- Type Cが1つ(Pocketと同じ)
- microHDMIが廃止、代わりにmicroSDカードスロット
- 筐体がスリムに。キーボード手前側の「余白」がなくなった
- バックライトキーボードはなし(Pocketと同じ)
- バッテリーは6800mAh(Pocketは一応7000)
- OSはWindows10のみ、Linuxはプリインストールはないが、自分でインストールは可能
などとなっている。
7月にもIndiegogoで出資募集を始めるとのことで、そこでの要望を入れて、若干の仕様変更がある可能性も。順調に行けば、8〜9月に出荷開始の予定だが、いつものことながら遅れるのは必至だろう。
価格は、WIN2(599ドルで出資募集を開始)ほどは高くならない見通し。
ざっと見ると、CPUと入出力はユーザの要望が強かった部分を順当に取り入れてきた感じ。トラックポインタを廃止し、タッチバー的なものを入れ、MacBookProに一層寄せてきた。
キーボードレイアウトでも、Aキー横のキャップスロックがなくなり、Aキーが大きくなっていたり、誤爆しやすいとされていた右上のパワーボタンがなくなったり、極小の変態キーが根絶されていたり、無駄なアプリケーションキーがなかったりと、かなり変更が見られる。一方で、エンターキーが小さいとか右CTLとALTがないなど、Pocketよりも劣化した部分も散見される。
PC的な利用を前提にタッチパネルでWindows10のインターフェースを使うのはかなりつらいから、マウス必須になってしまう。
今でさえ、細かい作業にはこちらのマウスを使っている。
エレコム ワイヤレスマウス Bluetooth モバイル CAPCLIP 3ボタン IRLED搭載 充電式 ホワイト M-CC1BRWH
スペック狂にはCPUアップデートなどうれしいのだろうが、バッテリー容量が減ったこともあいまって、利用可能時間が減るのは、持ち歩き前提のUMPCにとってはむしろ後退した印象すらある。
Indiegogoに出てきたら出資するかと聞かれたら、値段次第(Pocketは399ドル)だが、見送りかな〜。
(2018/6/11 サイズと重さを追記)
(以下、2018/6/05 追記)
ゲーム用コミュニティツール「Discord」に現れPocket2について明らかにしたWade氏。なぜOne Mixのような360度ヒンジを採用しなかったのかと問われ、「個人的に好きではないからだ。(だから)アップル社的な(360度ではない)ヒンジを採用している」と潔い。
その他、Discord内でのWade氏発言から拾った点は以下の通り。
- 主要なスマホ充電アダプターから給電可能(つまり専用チャージャーでなくても給電できる)
- microSDカードスロットは、Win2に比べても速度が速い
- ROMはeMMC 5.0 (Pocketと同じ)
- SSDでないのは、消費電力がかかるから。eMMCの主流は16、32、64、128GBだ(だからROMは128GB)
- タッチバー的なものは、Appleのように可変ではなく物理的なボタン
- キーボードのストロークはPocketは4(ミリ)だがP2(とWadeは呼んでいる)では3.5(こちらの記事でWade氏は特にキーボードで失敗したと言っている)