あなたのGPD Pocket、眠っていませんか~Chromebook化して再生してみる

いろいろ散々な目に遭ったのち、やっとまともなGPD Pocketが来てから早3年。そうかぁ、もう3年もたったのか。その後に出たPocket2はおろか、OneNetbookの各機種にも浮気せず(=手が出せず)、スマホでは到底行い得ない外出時のタスクを様々担わせてきた。何より私自身、これで少しはWindows10に慣れることもできた。(まだ理解不能なところは多いけど)

でも、皆さんのGPD Pocketはどうだろうか。もともと制限の多い端末。もともと非力な端末。さらにたびたびのWindows Updateでどんどん重くなるシステム。もう手放した、もしくは部屋の片隅で眠っている、という人もいるかもしれない。

ちょうどそんな折、Gizmodeで「Chromebook、無料で試したい? だったら自作してしまおう!」という記事があったのを思い出し、必要なUSBメモリをAmazonのプライムデーで購入した。

あとはGizmodeの記事通りやっていくだけ。

ただし。GPD Pocketならではの注意点もあるので備忘録も兼ねて記しておこう。

GPD Pocketでブートメニューを表示させるためには、起動時のGPDロゴが出ているところでDelキーを押しっぱなしに。Bios画面は横に倒れてしまっている(むしろこちらが本当で、ラップトップ表示するため270度傾けている)ので操作しづらいが、カーソルキーで起動優先ディスクをUSBメモリにする。そして再起動。

Cloudreadyのアイコンが出て…

まず初期画面。「Let’s go」を押す。

ここで画面通りにキーボードを日本語にして、その後、ややこしいことになってしまった。すっかり忘れていたが、GPD Pocketは英字キーボード。ここはEnglishにしておくこと。

キーボードを日本語にしてしまった状態。地球マークの横に「日本語」と。画面右下の薄いグレーのところをクリックすると設定画面になるので、そこで再変更可能。

ネットワークにつなぐ。

データ収集への同意・不同意を確認する画面。同意しない場合、左下のチェックを外して「CONTINUE」。

字句がややこしいが、つまりはChromebookで使いたいGoogleアカウントへのサインイン画面。ふつうは「ほにゃらら@gmail.com」のはず。

めでたし、めでたし。

Cloudreadyが起動した様子。ChromeOSらしいすっきりしたデザイン。

画面下段にあるChromの青いアイコンが、Chromium(ウェブブラウザ)。すでにグーグルアカウントにサインインしているので、ブックマークなど設定がそのまま生かされている。画面左下の円アイコンは、スマホでいうとアプリ一覧。Chrome(Chromium)にインストールしたウェブアプリなどが入っており、端末の設定などもここ。

動作は、もちろんWindow10と比べ物にならないぐらい軽い。そもそもGPD Pocketの性能は高くないので、用途がそれなりのものであれば、十分快適に使える。

ただし。もちろん、いいことばかりではない。

  1. Bluetoothを使えない…これはCloudready側の制約事項らしい。USB起動ではなく、本体にインストールすればできるとの情報はあるが、まあそこまでしたくはない。USBメモリを外せば普通にWindow10が立ち上がるマシンとして引き続き使う予定。
  2. 入力効率が下がる…GPD Pocketの変態キーボードを日本語環境で使いやすくするため、カスタマイズしているが、もちろんそれらのアプリはWindow10前提。Chromebookでは使えず、「素のキーボード」を使うことになる。無論、外付けキーボードを付ければ解決するが、モバイル性がキモのGPD Pocketでそれをやっては、何のためのGPD Pocketか分からない。前述の通りBluetoothも使えないので、無線キーボードというわけにもいかない。ので、我慢することに。
  3. 前項と被るが、日本語入力の際にちょっと迷う。Windows10でIMEの切り替えはWin+スペースだったか、いや素のGPD PocketはAlt+’だったか、なんてやってみるが、実はこれはChromebookだから全然関係ない。正解はCtl+スペース。OSをまたがっていると根本的なところでちょっと混乱する。
  4. 当たり前だが、ネット接続ありきのChromebook。外出先でアクセスが確保できないような状況だと、ローカルでできることには限りがある。

そもそも性能・機能が絞られているGPD Pocketだから、様々なことを割り切って使えば、要はChrome専用端末を使っているようなもの。MacにしろWindowsにしろ、多くの時間をChromeで費やしている以上、それほど壁があるわけでもない。

あまり活用していないGPD Pocket、まったく違うOSで再活用すれば、延命できるかも。自分がまったく違うOSに慣れることができるという副産物つきで。

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