Baby factoryは終わるのか

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オーストラリア人夫婦が代理母に産ませた子供の引き取りを拒否したり、日本人男性による「baby factory」とも呼ばれるこういう事件もあったため、タイ立法議会が外国人による「商業的代理母ビジネス」を禁じる法律を制定した。

Thailand bans surrogacy for foreigners in bid to end ‘rent-a-womb’ tourism(Reuters、2015年2月19日)

Thailand’s interim parliament has passed a law that bans foreigners from seeking surrogacy services to end a “rent-a-womb” industry that made the Southeast Asian country a top destination for fertility tourism.

ざっくり訳:タイの立法議会は、外国人が代理母サービスを使うことを禁じ、「レンタル子宮」ビジネスを終わらせる新法を成立させた。

ただ、今回の法律で禁じられているのは「外国人による」代理母利用であり、豪州人夫婦の例は該当するが、日本人によるものが当てはまるかは定かでない。さらに、公に禁止すれば、このビジネスが地下に潜行してしまうと危惧する声もあるという。たとえば、

‘Fertility tourism’ struck down by Thai lawmakers. Why now?(Christian Science Monitor、2015年2月20日)

によると、

But critics warn that the commercial surrogacy ban will only create a black market for the practice, making it harder for couples to access quality physicians and medical care.

ざっくり訳:商業的代理母を禁じても、この種のブラックマーケットを生むだけであり、かえって(子供を望む)夫婦が、腕のいい医師や医療サービスにアクセスするのを難しくするだけと批判する声もある。

 

結局、この法律ができてもその網をかいくぐって金儲けしようとする者は根絶されないだろう。「baby factory」だとか「rent-a-womb」だとか、生命がまるで商品のように扱われ、それをビジネスにする人間の底知れぬ金銭欲は、何と手当てしたものだろうか。両性の間に異なった生命が宿るあの神秘を、どうやって守ればいいのだろうか。

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