アメリカのジャーナリスト養成・ジャーナリズム研究機関のPoynter Instituteが、resume(履歴書、経歴書)を提出するにあたりやってはならない10点を挙げている。Poynterが募集した「Google News Lab Fellowship」への応募160通のresumeを読んで気づいたことらしい。
- 応募先の名前を間違う(たとえばPoynterでなくPointerとするなどの意)
- 働くうえでの目標を書く。その目標はみんな同じだ
- 違うニュース媒体の名前をコピペする(要はresumeの使い回し)
- いかに以前からジャーナリストになりたいと思っていたかを書く。ジャーナリストならみんなそうだ
- 自分が賢いと主張しすぎる
- 応募する先の雰囲気に合わない自分を出す
- 実際に自分が何に応募しようとしているのか不確か
- 歴史上の偉人の言葉を引用する
- 無駄口をたたく。ジャーナリストは簡潔をよしとする
- 誇張
1や3、6、7などは初歩の初歩だし、4や5、9、10は実際に犯しがちなミス。2なんかは意外に盲点かもしれないが、全体を通して驚くようなものはなく、ごくごく常識的な注意点となっている。
常識的な10点ではあるが、しかし多くのresumeがこれに陥っているということは、なかなか抜け出すのも難しいようだ。
resumeを強引に和訳すれば「履歴書」だが、日本の履歴書とはまったく目的も体裁も違う。アメリカの大学院入学のためにはほぼ必須となっているにもかかわらず、日本ではこういう文書を書く機会もないから、日本人にとってはさらに「何を書くべきか」「何を書くべきでないか」は難しいといえる。
私もresumeに苦闘したクチなので、こんな話題にも思わず反応してしまう。