2017年3月30日に公開されたZ5 PremiumのAndroid7.0アップデート。しばらく時間がなくトライできなかったが、17日、ようやく完了した。
まずはドコモ公式のリンク。
以前、6.0にアップデートした際は、自宅Wi-Fiで問題なくできていたのに、今回はなぜかアップデート分のダウンロードに失敗したとのメッセージが出てできない。ドコモのLTE回線を選択すればできる、ドコモWi-Fiならできる、などのネット情報があり、どちらも試してみたがだめ。結局できたのは、「自動ダウンロード」を選択して放置したという方法だった。おそらく、接続できるソケット数がかなり少なく設定されていて、「自動ダウンロード」で予約した配信先に順次、配信されるような印象だ。
ネット上では、
Xperia Z5シリーズのAndroid 7.0アプデは要注意!バッテリー異常消費などの不具合まとめ(スマホ評価・不具合ニュース)
なんていう脅し文句も踊っていたし、
では手段を変えて複数のバックアップをすべしなどとの注意書きもある。
しかしそんな手間暇をかけているほど時間はないので、あくまで「自己責任」で、Xperia Companionでバックアップしたのみで、そのままアップデートを敢行した。
しばし待機。そして完了。
Android7.0の大きな変更点として、私が期待していたのは、
- マルチウインドウ(2つのアプリを同時表示できる)
- DPI解像度を設定から変えることができる
の2つ。しかしマルチウインドウは、意外に使う場面がなく、まあ覚えていて、しかも対応アプリであれば、という感じだった。
DPI解像度の変更も、「設定」の「画面設定」や「システムUI調整ツール」にその項目は見つからない。以下、備忘録。
- 「設定」から「ユーザー補助」
- 「表示」の「表示サイズ」で大中小から選ぶ。プレビューあり
さらに詳細なやり方は、おそらく
- 「設定」から「開発者向けオプション」
- 「描画」にある「最小幅」を数字で指定
かと。「ユーザー補助」の「表示」から小を選んだ場合、この「最小幅」は423dpとなっていた。この状態で、Android6時代にadbでDPIを320にしていた感じと似たような表現になり、ようやく大画面・高精細液晶の本領を、簡単に発揮させることができるようになった。
たとえばホーム画面の下部ドックにはアイコンが5つ置けるように。アプリ一覧も5x5置けるようになった。
それ以上に個人的にメリットとなったのは、「Throw」の廃止(?)。ドコモ公式やネットでも見かけなかった情報だが、これまで「設定」>「機器接続」にあったThrowの文字がまったくない。これにより、以前悩まされていたBluetoothの不具合(こちらやこちら)が一挙に解消。音飛びも、そして接続までの待ち時間も、嘘のようになくなった。
Z5 PremiumのBluetooth音飛びで悩んでいる人は多いらしく、当サイトを訪れる人も結構いる。どうやらソニーならびにドコモは、この不具合をAndroid6のアップデートでつぎはぎ的に解決することができず、Android7で「Throw」自体を抜本的に見直すことにしたようだ。実際、ドコモ公式のAndroid6対応マニュアル(PDF)にはある「Throw」機能の説明が、Android7対応マニュアル(PDF)からは落ちてしまっている。
いずれにせよ、おかげで快適な音楽生活を送れるようになった。Z5 PremiumのBluetooth不具合で悩んでいる人は、そのためだけにAndroid 7.0へアップデートする価値はある。もちろん自己責任で。