先日、「Airdog X3、やっと発送された。もうすぐ来る」と投稿した翌日、着荷した。さっそく開封・セットアップして、火星に到着したPerseveranceに続き、「宇宙時代」を体感しようではないか。
外箱は割と大きめ。適度に硬い段ボール箱で、搬送中のいたみもなかった。
蓋を開けると、本体とおぼしき部分と、付属機器と思われる部分が出てきた。本体部分の上にマニュアルが見えている。
ここでしばし悩む。まずは本体を出そうとするのだが、本体と段ボール側面に空間があまりなく、手を入れることができない。かといって箱を裏返すわけにもいかず。正解は、上の写真では下に見える付属機器が入っていると思われる部分を先に出せばよかった。
本体と、繰り返し(食洗器でも!)洗えるフィルター、フィルター清掃用のブラシ、ACアダプタ。
まず裏面のカバーを指示通り外して、フィルターをセットする。セットするだけでカバーを閉めてはいけない。
さらにその上に、軽いフィルターが入っており、これはポリ袋に包まれている。このままでは空気清浄が機能しないことは明白なのだが、マニュアルのどこにもこのポリ袋を外すべしとは書いていない。が、このままでいいはずがないので外してセッティング。
そしてパワーオン。
電源インジケータの左側に見えるのが電源スイッチ。その左上に黒く丸い、まるでこちらが本当のスイッチのように見えるものがあるが、これは人感センサーで、マニュアルには「触るな」と書いてある。こんな間違いやすい場所に同じような形状のものを置くなんて、設計のミスだろう。本来なら電源ボタンをもっと大きく目立つようにして、そのボタンの中に電源インジケータを入れ、AC電源接続でインジケータ点灯、ぐらいのものにしないと。
「L1」と出ているのは、ファンのスピード。L4まである。あとはWi-Fi接続インジケーター、Autoモードのインジケータもある。
L1の部分は、空気の汚れ具合も表示する。
普通に部屋で動かしている程度では、あまり数値も上がらず、本当に吸塵しているのかちょっと不安になるほど。ただ、部屋の換気のために窓を開けると、風でほこりが舞うのか、一気に100を超えることも。
空気の汚れ具合は、本体下部のLEDの色でもわかる。一番きれいな場合が緑、一番ひどくて赤。
さて、この空気清浄機の「宇宙時代」は、基本的にフィルター交換が不要なところと、今風にアプリでもコントロールできる部分だが、そのアプリへの導線がだめだめ。
アプリ導入の壁が高すぎ
マニュアルにあるQRコードを読んで飛んだ先はこんな表示。
何やら怪しいサイトに飛ばされた感があるうえ、肝心のアプリもない。
仕方なくGoogle Playで「Airdog」を検索して、本家らしいアプリをダウンロード、インストールする。そのアプリはこちら。
評価が2.7、圧倒的に★1つが多いという萎えるアプリだが、さらに落とし穴がいくつもある。
- スマホとAirdogは同じWi-Fi、しかも2.4Ghz帯でつながっていないといけない。最近のWi-Fiルーターとスマホだと、デフォルトで5Ghz帯につながるかもしれないから、いくらアプリで機器を検索してもAirdogが見えないということになってしまう。アプリで機器が見えない時は、2.4Ghz帯であるかどうかを確認すべき。
- アプリの最初のリストには、兄弟機のX5などは入っているが、X3はまだ。まあ当然新機種だから当たり前かもしれないが、「アプリ更新にまで手が回っていません~」感がある。一度、機器登録に成功すると、機器名は変えられるのでまあ実害はない。
- 説明書には、メールアドレスでサインアップが必要なように書いてあるが、上述のやり方だとまったく必要なし。というか、サインアップするメリットは何かわからない。
と、クラウドファンディング製品にありがちないくつかの落とし穴をやり過ごし、現在は順調に稼働している。
気になる点も…
とはいえ、いくつか気になる点もある。
つい昨日、パワーオンしてしばらく動くのだが、数分後に停止してしまう、ということがあった。再度パワーオンしても、またしばらくして止まってしまう。エラーメッセージもなく、本体にリセットボタンらしきものはない、どうしようかと思ってアダプターの抜き差しをやってみたら、また正常に動き出した。そんなこともあるらしい。
また、稼働中、ときおり「パチッ」と音がすることがある。誘蛾灯など青いランプで虫が殺されるときの音に似ている。これはマニュアルのFAQにも書いてあるが、大きめのホコリ粒子が本体内で破壊されている音なのだとか。これまでフィルター式の空気清浄機しか使ってきていないため、ダイキンのストリーマなどでこいういう音がするのかは知らないが、空気の流れやファンの音程度と思っていると不意に「パチッ」と音がして、まだ慣れない。
あとはホコリが溜まった時のメンテナンス性が果たして「宇宙時代」をうたうほどなのか、という点が今後の見どころか。