日曜日なので軽めの話題で。
タイ中部アユタヤの民家に泥棒が入り、金目のものを持ち出そうとしていたにもかかわらずそれをほったらかして逃げたという事件があった。
Burglary foiled by a ghost?(Thai Visa News、2015年4月5日)
70歳女性は、バンコクにいる姪に会いに自宅を留守にし、戻ったところ、2階建て4室の自宅が荒らされ、ドアには道具でこじ開けられた跡があったという。室内はめちゃくちゃで、金製ブレスレットとイヤリング(計5万バーツ、約15万円相当)はなくなっていたが、30バーツ(金の重さ、1バーツは約15.244グラム)のゴールドが入っていた袋は開けられていたのにそのまま放置されていた。
もちろん、まだ捕まってはいない犯人がそう証言したのでも、だれかほかの人が見たわけでもない。
she said she suspected the burglar might have left in a hurry because of a possible encounter with the ghost. She said her late husband who died 10 years ago was thrifty and very protective of his belongings.
ざっくり訳:女性は、幽霊に会ったために泥棒が急いで場を離れたと考えている。10年前に亡くなった夫はつましく、持ち物がなくなることをとても気にかけていた。
しかも盗まれた金は、その夫が購入したものだという。
「そんなのうそだろ」「それでもブレスレットなどは取られたじゃないか」と突っ込むなかれ。タイの一般家庭ではそれほどまでに近しい人の魂が身近で、人間的なものであり、また近しい人が亡くなった後も自分を守ってくれていると実感できるほどに精神的に幸せなのだとも言える。
日本には幽霊の居場所もなくなった。それは近しい人との人間関係の行き場がなくなった裏返しなのかもしれない。