スウェーデンのバンド、Wintergatanが、2000個ものビー玉で音楽を自動演奏するマシーンを完成させ、YouTubeなどで公開している。
一見、手回しオルガンのようだが、ドラム、ベース、鉄琴などが設置してあって、メロディは、ちょうどオルゴールのように突起をあらかじめ設置してある帯が回り、それに従ってビー玉が鉄琴に落ちることで奏でているようだ。
ベースは左手のピッキングにあたるところがビー玉で、音律は右手でフレットを押さえている。ドラムは特に、シンバルに複数のビー玉が当たるところが個人的には一番ツボだった。
PCなどであらかじめプログラムして音楽を制作・演奏するのをDTM(デスクトップ・ミュージック)というけれど、それを人力・木・ビー玉というアナログな素材で再現したものという。
実は機械から落ちるビー玉がかなり多いとか、ブレイクがブレイクにあまりなってない気がするとか、ツッコミどころはいろいろあれど、曲が終わるときの手回しやめ=スローダウンといったあたりはなかなかのセンスも感じる。
アナログをデジタルに、というのはテレビや音楽コンテンツは言うに及ばず当世のはやりだが、それを逆にする試みで面白い。