タイ国王、摂政を任命?

87歳と高齢の上、病気を患って入院生活が続いているタイ国王。2日夜、その国王が自身の代行となる「摂政」を任命したという文書がSNSで出回った。軍事政権はあわててそれは偽物だと発表した。

Thai Govt Condemns Fake HM King Statement(Khaosod English、2015年2月3日)

ただし、こちらでも示した通り、事は機微に触れるため、Khaosodも、

Due to strict laws that criminalize any remarks deemed critical of the monarchy, Khaosod English is withholding other information related to the document.

と逃げを打っている。スペルミスや様式の違いがあって、そもそも精巧な文書ではなかったようだが、王権擁護派(黄シャツ派)のASTVなどがサイトで報じるなどして、「間違いだった」と謝罪する一騒動となった。

Khaosodによると、「Faking a statement that purports to be issued by His Majesty the King or the Royal Palace is a radical and unprecedented act in Thailand」とのことなので、王室に対する大胆な挑戦と見るか、もしくは国王の健康問題を問題視したい勢力がアドバルーンを上げたのか。

バンコクでは、日本人を含む観光客も多く集まるSiamのデパートParagon前で、しかも日曜日に手製爆弾が仕掛けられ、爆発する騒ぎがあったばかり。

Two homemade bombs explode in front of Siam Paragon(The Nation、2015年2月1日)

Paragon bombs ‘homemade’(Bangkok Post、2015年2月2日)

一種の黄昏を迎えつつあるというか、なんだかきな臭いにおいが立ち込めてきたような気がしてならない。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です